ニコニコ動画から離れてしまった私がひと昔前のネット社会を振り返る
どうものろじぃ(@NoL0Gy)です。
中学生くらいからネットにどハマりした私。
当時はニコニコ動画やYouTube、そしてメイプルストーリーなどのオンラインゲームにハマっていました。
もちろん親の目もあったので、四六時中!というわけではありませんが、部活のない放課後なんかは、ネットサーフィンに明け暮れたものです。
(ちなみにその当時もFC2でブログを書いてましたw)
そんなネット大好きな私が一番ハマっていたのがニコニコ動画。
それなりハードな Heart of Darknessを実況プレイ part1
あげるとキリないんですが、この辺がランキングに上がっていた世代です。
ニコニコ動画がかなり盛り上がってた時期だと思う。(異論は認める)
そんな私が大好きだったニコニコ動画から離れてしまった理由と今のネット社会について考えて見ます。
20代の人には共感してもらえるんじゃないかな?
僕が好きだったニコニコ動画
ニコ動の何が好きでどハマりしたかって
”世の中にはとんでもないクレイジーなやついるんだな”
って部分に衝撃を受けたから
当時は一般会員だし生放送は見てなかったので、そのあたりがどんな流れだったのかは知らないけど、
ランキングに上がっていた”〇〇やってみた”や”歌ってみた”、”踊ってみた”がとにかくクレイジーだった。
この動画とか今でも大好きだ。クレイジーにもほどがあるw
ちょうど中学生ってのは、制服で学校に通うようになり先輩や後輩、先生に対する礼儀など、どうしても堅い部分を学ばなきゃいけない。
だからこそ、こういった”自由な世界”に惹き込まれた。
また”動画に直接コメントが流れる”っていうシステムにも感動した。
そのときの感動や衝撃だけじゃなくいわゆる”職人”と呼ばれる人たちのコメントも面白かった。
何より一番いいなと思ってたのが、タグにある”愛されるバカ”
こいつホントにバカだな!でも俺は好きだぜ!
っていうこの言葉。
良いよね。
バカなことするから嫌い
じゃなくて、バカなことやってる…でも好き!
こんな風潮が好きだった。
強敵YouTubeの登場!
時は流れ、数年が経ちニコニコ動画の認知度も増えいろんな人が参入するようになってきました。
特に”歌ってみた”と”ゲーム実況”・”MMD”のジャンルが伸び始めた頃かな。
だんだんと”クオリティ”の高いものが登場するようになってきました。
これは当然と言えば当然の流れで、
俺もランキングに載るような動画作りたい!今ある作品を超えたい!
という思いから、アップされる動画の質が上がってきます。
また、ランキング上位に残り続けるために”定期更新”も増えてきました。
視聴者からしてみれば、質の高い動画が定期的に更新されるんだから
こんな嬉しいことはない。
私も毎週楽しみにしている動画がたくさんありました。
しかし、このあたりからニコニコ動画のある仕様が
視聴者的にも投稿者的にも難点となってくる。
それが、アップロードできる動画の”容量制限”
ゲームやカメラの映像がどんどん高画質になって、綺麗になっていくなか
この容量制限があるがために、視聴者に届けられる綺麗さに制限がかかってしまう。
いろんな工夫をして、綺麗な動画を作っても制限があるから画質を落とす。
こんな現象がニコニコ動画に溢れていきました。
このことから、一部の投稿者が高画質版として
より綺麗な動画をYouTubeにアップするようになった。
当時はまだマイナーで、一般人が知人に向けて(ついでに世界にも)動画を共有する為に存在していたYouTubeに”面白い動画”が投稿されるようになります。
現実世界の風潮がネット社会にも流れ込んできた
こうして、ニコニコ動画でアップロードされた動画がYouTubeでも見られるようになったわけですが、それでも多くの人はニコニコ動画に残り続けました。
確かにYouTubeなら綺麗な動画が見れる。
それでも俺はニコニコ動画で見たい。
そうさせたのが、ニコニコ動画にあってYouTubeにないシステム
画面上に流れるコメント
ある意味第二のクリエイターとして存在していたニコ動のコメント。
元の動画をコメントによってさらに面白いものに変えていく。
そんな良さがニコ動のコメントにはありました。
この動画とかは凄く良い例で、動画自体はシンプルにただ逆再生を流しているだけ、
そこに流れるコメントが動画をより面白いものにしている。
その為、ニコ動でコメ付きの動画を楽しんだ後、YouTubeでゆっくり綺麗な動画を見直す。
なんてこともやるくらい、コメントってのは面白さをあげるシステムだった。
しかしテクノロジーってのはどんどん進化していくもので、誰でも簡単にネット環境に触れられる時代がやってきてしまう。
PCがなくてもゲーム機やスマートフォン、音楽プレイヤーからネットに接続し、ニコ動が見られるようになるのです。
それまでのニコニコ動画はただ動画を見るだけでも会員登録が必要など、わりかしコアな存在だったと思うのですが、
ネット環境が普及することによって、より多くの人がニコニコ動画に参入するようになりました。
私的にはこれによってニコ動コメント界がかなり変わってしまったと思っていて
良くも悪くも、現実社会の風潮がネット社会にも流れ込んできた。
人の真似事ってのが非常に多くなったし、自分が楽しければいいやも増えて
コメントがつまらなくなった。
何月何日動画みてるよ
今この動画見てる人ー?
3DSからコメント
俺は〇〇さんの方が好き
こういうコメントね
コメント欄を楽しめなくなった私は
コメントを非表示にし純粋に動画を見るようになる
が、もうこれならYouTubeで見るのと同じやん
という結論に至りYouTubeへと流れて行きました。
急速なネット環境の普及によって、当時はネットリテラシーがどうだとか、そんなニュースも飛び交ってましたから、テクノロジーの進化に人間のモラルや文化が追いついていなかった。
そんなところでしょう。
全ては時代の流れであり、淘汰されるべきものが淘汰された。
そう思っているんですがね。
当時を思い返すとすこし哀しいかな。
創作活動という分野で”認める”が復活してきている
ここまで色々と時代の変化を嘆いてきたわけですが、何も悪いことばっかりじゃない!
廃れるものがあれば繁栄するものがある。
世の中ってのはそういうもんなんですね。
最近YouTubeやInstagramを筆頭に、ネット社会において”創作活動”をしている人がどんどん評価されるようになってきています。
しかも、ただ「面白い!」「すごい!」と言われるだけじゃなくて、広告収入やスポンサー、作った作品を実際に買うといった形でそれに見合った報酬も手に入るようになってきている。
まさに、次のステージにきた!
そんな気がします。
動画を作る、絵を書く、DIYなど物を作る
そういった創作活動をネットを通して全世界に発信する。
ネット文化はそういう時代へと変貌していったのではないでしょうか。
”好きなことで生きていく”というフレーズが世の中を駆け巡ったように、
生き方、そしてお金の稼ぎ方が、今までとは変化し
他人の趣味を「すごい!」と認める時代がやってきたような気がします。
さて、ネット社会は続いてどんな姿に変わっていくのか
じっくりと見極めていきたいですね!
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それでは!